品質確保 03/部品集を活用した解答例


RCCM試験/その他の管理技術力の解答例の一覧ページです。


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品質確保 03/部品集を活用した解答例


問い

 建設コンサルタント業務に於ける照査技術者の行う品質管理について、以下の点について記述しなさい。
1.業務着手前、着手中、完了直前に分けて、 項目を上げて内容を説明せよ。
2.企業並びに技術者の行う品質管理を、それぞれに関し2項目づつ述べよ。


解答例

 建設コンサルタントにとって、成果品の品質の向上は本質的な課題である。業務がますます高度化、複合化する中で、それに対応できる技術力を養成することは当然であるが、一方で、自動設計、CAD化等による生産システムの効率化を図り、それぞれの企業体力に見合った品質管理の体制を確立する必要がある。
 設計業務に瑕疵があった場合、成果品の欠陥に関わる損害だけでなく、その工事目的物にまで及ぶこともある。そのため、標準契約約款では、故意または重大な過失により生じた場合の瑕疵担保期間を10年と例示している。また、設計図書に定める場合には照査技術者を定め、照査することを義務づける場合もある。設計成果の影響の重大さを正しく認識し、品質の向上に向けて常に努力することは、設計者の当然の責任であるといえる。
 国際化の進展、瑕疵担保責任の明確化に伴い、ISO9000シリーズによる審査登録制度は、建設コンサルタントにおいても必須のものとなると予想される。
 このような建設コンサルタントの品質管理の課題を踏まえ、照査技術者の行う品質管理について、論述する。
1.業務着手前、着手中、完了直前に行う品質管理
(1)業務着手前
 業務着手前に、発注者・受注者の相方において確認された、業務の目的、実施方法、工程、実施体制、成果品、照査等を記入した業務計画書を作成し、業務に着手する。その内容は作業従事者にも十分徹底する。
(2)業務着手中
 技術士又はRCCMが技術上の一切の責任者である管理技術者となり、契約事項を遂行し業務を完成させる。
 管理技術者は、作業の各段階毎に担当者にチェックを行わせるとともに、ポイントとなる項目を自らチェックしなければならない。
 また、所要の工期内に当該業務を完成させるための工程管理を行う必要がある。このための定期的なミーティングは、工程のチェックのみでなく、業務遂行上の技術的な課題や、必要な人員・機器備品等の問題についても検討を行える有効な手段である。
(3)業務完了直前
 管理技術者とは別に照査技術者を置き、業務上の瑕疵を未然に防止するため、作業工程の最終段階において、照査技術者が成果物の内容を照査する。
2.企業並びに技術者の行う品質管理
(1)企業の行う品質管理
①総合的な品質管理体制の整備
 企業においては、総合的な品質管理計画を策定し、担当技術者、管理技術者および照査技術者が一体となった体系化された組織・体制を段階的に整備し、役割の分担や責任所在の明確化を図る必要がある。
②チェック&レビューの実施
 企業における成果品の品質管理システムは、管理技術者によるチェックリスト等を利用したチェックシステムに加え、専門的な知識と豊かな経験を持つ照査技術者によるレビューといった、チェック&レビューの2段階方式の品質管理システムを実施する必要がある。
(2)技術者の行う品質管理
①情報技術の活用と情報収集
 情報技術の活用により単純ミスをなくすとともに、建設CALSや各種の技術データベースの活用を行い、品質改善のための各種情報収集を迅速かつ正確に実施する。
②技術者の技術力向上の推進
 単に成果品のミスを防止するだけの品質管理システムの整備に止まらず、環境保全、省資源、景観・文化性等を向上させるなど、品質改善を図るために、技術者各人が関連技術知識とノウハウの習得に努める必要がある。
                             - 以 上 -


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