技術力の確保 02/部品集を活用した解答例

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技術力の確保 02/部品集を活用した解答例


問い

 現場条件や施工と乖離した設計を防止するために必要な事項、方策について、以下の点に整理して記述しなさい。
 ① 建設コンサルタント技術者として、施工段階も含めた技術力向上のために必要な事項、方策
 ② 建設コンサルタントと施工者の関係において必要な事項、方策
 ③ 発注方式も含め、制度、システムとして必要な事項、方策の提案


解答例

①施工段階も含めた技術力向上に必要な事項、方策
 技術力の向上においては、設計業務毎に、構造令・示方書の確認、技術書・参考文献の理解等を繰り返し、設計照査を実施しつつ、基礎技術の充実を図る必要がある。
 施工面については、新工法・施工事例の現地踏査等を積極的に行い、施工技術情報の収集・整備を実施し、各々の工法について、その内容を把握した上で、各工法の比較検討を十分に行い、設計者自らの意見を洞察力をもってまとめ、設計業務に反映させることが重要である。
 現在、建設コンサルタントにおいても、事務・技術業務の両面でコンピュータ利用が進み、生産性の向上が図られてきた。従前の報告書や図面の作成をデータベース化、CAD化することにより、技術者のウェイトを照査の分野、施工管理の分野へシフト化する必要がある。
 つまり、施工方法等の選定については、技術力の向上を図りながら、現場の特性、地元住民のニーズ、発注者の意図等を考慮し、より安全で経済的かつ、現場に適合した計画として設計業務に反映させなければならない。
②施工者との関係において必要な事項、方策
 公共工事の遂行にあたっては、発注者・設計者・施工者の三者が役割分担を明確にし、それぞれの業務遂行に責任を持つことが求められている。建設コンサルタントと施工者の関係においても、中立・独立性の倫理の確保を認識した上で、意志の疎通を十分に図る必要がある。
 施工者とのより良き業務遂行体制を確保するためには、選定した施工方法について、施工技術の情報交換等を行い、設計図面の基準点の確認、施工者・設計者両者による現地確認を踏まえつつ、より安全で現場条件に適合した最適の施工方法を確立していくことが重要である。
③発注方式、制度、システムとして必要な事項、方策
(1)プロポーザル方式の採用
発注方式については、技術力を優先した指名を行い、専門的で高度な業務にはプロポーザル方式で設計者を選定すべきである。
 また、プロポーザル方式における受注者の特定は、技術提案と配置予定者の資格・経験から選定し、提案の独創性等を的確に判定するための評価方法や技術者の業務実績等を適正に評価する手法を確立する必要がある。
(2)新たな設計方式の活用(設計VE)
 建設コンサルタントにおいて、最適の構造形式・施工方法等を選定するため、設計の初期段階において数ケースの比較設計が実施されているが、比較内容をさらに充実させ、より幅広い視点から設計内容を検討するシステムの変革が求められている。
 設計VEでは、設計条件の設定、各設計断面の検討、
施工性・経済性の検討などについて、「VE検討会」「VE審査委員会」を設置し、設計担当者以外の意見を採り入れ、組織的な取り組みとすることで、より優れた代替案(技術的な工夫)を追求し、設計VEを実施することで建設コストの縮減を図ることができる。
(3)DB(デザイン・ビルド)方式の検討
 我が国の公共工事においては、公正な競争を確保する観点から「設計・施工の分離」を原則とすべきである。しかし、民間技術力の積極的活用を図るべき分野においては、設計・施工一括契約方式の検討を行うべきである。
 今後、DB(デザイン・ビルド)方式の導入については、入札・契約方式、設計図書のあり方、会計法令との整合性、予定価格の算定方法、設計変更の考え方等を慎重に検討する必要がある。
 以上のような諸施策を実施しつつ、技術力の向上に研鑽し、施工者及び他分野との技術交流の推進、施工技術情報の整備、施工管理への積極的進出等を図り、現場条件に適合した設計の実現に向け努力して行く所存である。
                             - 以 上 -


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