総合評価落札方式 01/その他の管理技術力の解答例

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総合評価落札方式 01/その他の管理技術力の解答例

問い

 公共調達に際しての選定方式の1つである総合評価落札方式について、以下の点について述べなさい。(ここでいう総合評価落札方式は、総合評価型プロポーザルのことではない)
① 総合評価落札方式の概要を述べるとともに、公共調達において総合評価落札方式が着目されている背景ついて述べなさい。
② 建設コンサルタント業務に総合評価落札方式を導入する意義と課題について述べなさい。


解答例

1.総合評価落札方式の概要と着目される背景
 平成17年4月に施行された「公共工事の品質確保の促進に関する法律」において、公共工事の品質は、「経済性に配慮しつつ価格以外の多様な要素をも考慮し、価格及び品質が総合的に優れた内容の契約がなされることにより、確保されなければならない」と規定されており、公共工事の品質確保のための主要な取り組みとして総合評価方式の適用を掲げている。
 国土交通省においては、平成11年度より大規模かつ難易度の高い工事を対象に、ライフサイクルコストを含めた総合的なコスト、工事目的物の性能・機能、環境の維持や交通の確保等の社会的要請事項に関する技術提案を入札者に求め、これらと価格を総合的に考慮して落札者を決定する総合評価方式を試行してきたところである。
 公共工事全体の品質の確保のためには、より規模の小さな工事を含め原則としてすべての工事において総合評価方式を適用していくことが求められている。
 国土技術政策総合研究所においては平成17年5月に「公共工事における総合評価方式活用検討委員会」を設置し、総合評価方式のより一層の活用促進に向けた検討を行っている。「河川・ダム部会」「道路部会」等の作業部会を設置し、総合評価方式のより適切な運用に向けて、代表的な工種を例に、工事特性を踏まえた課題設定やタイプに応じた評価のあり方等について検討を進めるとともに、これらの検討の結果を平成20年度の委員会報告である「総合評価方式の改善に向けて~より適切な運用に向けた課題設定・評価の考え方~」がとりまとめられている。
2.総合評価落札方式を導入する意義と課題
(1) 総合評価方式における課題設定・評価の配慮
 総合評価方式を適用するにあたっては以下の考え方に基づき、タイプ選定、課題設定及び評価を行う。
 河川・ダム、道路、営繕及び港湾空港の各分野毎に具体的な課題設定・評価の考え方をとりまとめ、発注担当者に考え方の浸透を図ることが重要である。
(2) 技術的難易度評価に基づくタイプ選定
 現状では工事規模(予定価格)等により機械的にタイプ選定している傾向が見られる。今後は現在行っている工事技術的難易度評価の結果を活用し、総合評価方式のタイプ選定を行う。技術提案により更なる品質向上を図る必要のある事項がある場合には標準型、ない場合には簡易型を適用する。
 標準型においては、課題設定数と個々の課題の難易度を勘案して、作成に一定期間以上を必要とする技術提案を求める場合には標準型(1型)を適用し、求めない場合には標準型(H型)とする。
 高度技術提案型は「公共工事における総合評価方式活用検討委員会報告~総合評価方式適用の考え方~」のフローに基づき選定する。高度技術提案型は、構造上の工夫や特殊な施工方法等を含む高度な技術提案を求めることにより、民間企業の優れた技術力を活用し、公共工事の品質をより高めることを期待するものであり、WTO対象工事等、技術的工夫の余地が大きいと考えられる工事を女橡に積極的な適用を図る。
(3) 評価結果の公表方法の統一化
 評価の透明性をより一層高めるため、評価結果の公表方法を統一する必要がある。
3.おわりに
 国土技術政策総合研究所においては、今後も総合評価方式の事例の収集・分析を通じて、適宜必要な改善を図るとともに、各地方整備局を始め、公共工事の発注に参考となる情報を提供していくことにより、総合評価方式の活用促進に努めていく必要がある。
                             - 以 上 -


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