品質の確保 01/その他の管理技術力の解答例


RCCM試験/その他の管理技術力の解答例の一覧ページです。


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品質の確保 01/その他の管理技術力の解答例

問い

 建設コンサルタント業務における品質管理のあり方について、以下の観点からあなたの意見を述べなさい。
① 価格競争と品質確保について、あなたの考え方を述べなさい。
② 品質向上への取り組みについて、あなたの意見を述べなさい。


解答例

1.価格競争と品質確保について
 建設コンサルタント業務への総合評価方式による発注案件は、依然として低価格入札が頻発している。こうした安値受注が常態化すれば、知的サービスを掲げる建設コンサルタント企業の地位を危うくするばかりでなく、品質の確保、さらには経営上の問題も引き起こしかねない。価格競争がこのまま続けば、個々の企業の技術開発投資が困難な状況になりかねないだけでなく、優秀な人材の確保・育成も難しくなることも予想される。
 その上で、社会資本の品質低下により国民からの信頼が失墜し、安全・安心にも大きな禍根を残しかねないことから、建設コンサルタンツ協会として適正な競争を会員企業に求めていくことが重要である。
 総合評価落札方式は、技術点のウエートを高めるよう運用の見直しを行うことで、価格ではなく技術力での競争が可能になる。現状のままの価格競争が続けば、技術の継承も難しい状態になる。このような危機的状況を打開するため、発注者側に対して、今後も入札制度の運用改善を求め、建設コンサルタント業務の品質を維持していく必要がある。
2.品質向上への取り組みについて
(1) 業務計画書の作成と工程管理の実施
 業務着手前に、発注者・受注者の相方において確認された、業務の目的、実施方法、工程、実施体制、成果品、照査等を記入した業務計画書を作成し、業務に着手する。その内容は作業従事者にも十分徹底する。
 また、所要の工期内に当該業務を完成させるための工程管理を行う必要がある。このための定期的なミーティングは、工程のチェックのみでなく、業務遂行上の技術的な課題や、必要な人員・機器備品等の問題についても検討を行える有効な手段である。
(2) 受発注者が一体となって品質を確保する
 品質確保は、建設コンサルタントの生命線である。今後とも、建設コンサルタント自らが責任を持って照査を実施し、品質を確保することが基本であるが、受発注者一体となって品質を確保するため、以下ような取組み要望することも重要である。
・当初契約における履行期間の適切な設定を発注者側に求める
・早期発注や年度末工期の解消を発注者側に求める
・適時の条件提示および合理的な理由がある場合の工期延長を発注者側に求める
(3) 社内でのデザイン・レビュー(設計審査)の実施
 成果品の品質を確保するため、業務の進捗に合わせ主要な区切りで、管理技術者・担当技術者および当業務担当外の専門技術者を交えて、社内のデザイン・レビュー(設計審査)を実施する。また、納品前には照査技術者が照査を行うとともに管理技術者が再度照査し、成果品の妥当性確認を実施する。
1)設計審査
 管理技術者・担当技術者および当業務担当外の専門技術者を交えて、社内のデザイン・レビュー(設計審査)を実施する。
2)設計検証(照査)
 照査技術者は設計の適切な段階において、設計内容を検証する。
・業務計画書の作成時
・基本条件の決定時
・細部条件および構造細目の決定時
・設計計算書、詳細図、数量計算書、および施工計画の作成時
3)成果品の妥当性確認
 照査技術者の照査完了後、作成した成果品を管理技術者が再度照査し、成果品の妥当性を確認する。
                             - 以 上 -


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