品質の確保 02/その他の管理技術力の解答例

RCCM試験/その他の管理技術力の解答例の一覧ページです。


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品質の確保 02/その他の管理技術力の解答例

問い

 建設コンサルタント業務における品質管理のあり方について、以下の観点からあなたの意見を述べなさい。
① 価格競争と品質確保について、あなたの考え方を述べなさい。
② 品質向上への取り組みについて、あなたの意見を述べなさい。


解答例

1.価格競争と品質確保について
 建設コンサルタントは、発注者による「建設コスト縮減に関する行動指針」に呼応する形で、自らが発した「設計改革宣言」(平成9年)に基づいてコスト縮減と品質向上に努める必要がある。また、充実した予備設計・詳細設計等を積極的に実施することを通じて、新技術の導入やライフサイクルコストをも視野に入れた建設コストの縮減に寄与することが重要であると考えられる。
 一方において、建設コンサルタントの設計成果品に関する品質不良(ミス、エラー)についての多くの指摘が発注者よりなされ、不良成果品の防止について、十分なチェック体制の確立への早急な対処が求められている。
 建設コンサルタンツ協会においても、エラー防止への取り組みとして、チェック・レビュー体制の確立による担当技術者のチェック、第三者(照査技術者)レビューによる成果品の品質維持、ISO9001による品質システムの導入と普及促進、管理技術の普及促進でのエラー防止策の立案など、業務マネジメント、組織マネジメント、品質マネジメントシステムの三つの側面からの検討がなされ、協会会員への普及・啓蒙活動が行われている。
 レビューによる成果品の品質確保については、各工種別設計に個別に現れるミスやエラーを収集・分析し、エラー防止のための具体的な留意点を主として技術的な観点から整理し、照査の仕組の改善をねらう。
 対象者としては、業務遂行者、管理技術者など企業全体において、各分野の専門技術的な立場からの照査の具体的改善を目指し、個々の実例の紹介と、それに基づくエラー防止の留意点・対策の提案などを実施することで、建設コンサルタント業務における品質向上に努める必要がある。
2.品質向上への取り組みについて
(1) エラー発生項目
 建設コンサルタント業務におけるエラー発生項目は、クロスチェックの結果から、次のものがあげられる。
・設計計算と設計図面の不整合
・構造計算及び安定計算書の不足
・設計基準の不適合、計算過程の不適格
・決定根拠の不明、軽微なミス(単純ミス)
(2) エラーの発生原因
 上記のようなエラーが発生する原因としては、次のものがあげられる。
・レビュー、照査が不十分、技術力、経験、力量不足
・設計条件の確認不足
・コミュニケーション(内部および外部)が不十分
・適用基準等の誤使用、現地調査が不足
・設計図書の記述・表示不足、施工に対する知識不足
・工程管理が不足、貸与資料の確認不足
(3) エラー防止対策の基本
 技術者レベルの取り組みとしては、個々の努力、技術力(固有技術)の向上を図る。また、会社(組織)レベルの取り組みとして、マネジメント(管理技術)力の向上を図る必要がある。
(4) 設計エラーのタイプ別対策
○前工程のエラー対策としては、確認作業を行うことで、エラーを入り込ませない工夫が必要である。
○作業過程のエラー対策としては、報告連絡相談を徹底し、自己チェックを行うことで、エラーを作らない努力が必要である。
○検査時のエラー対策としては、照査(DR・検証)を実施することで、エラーを出さない管理が必要である。
                             - 以 上 -


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