経験記述の解答例/土木施工管理技士試験


土木施工管理技士試験の経験記述の解答例は、品質管理、工程管理、安全管理などの出題項目について、多数準備しています。
この解答例を参考にして、自身が体験した独自の現場情報を入れれば、経験記述の解答文が簡単に出来上がります。




品質管理の解答例/土木施工管理技士の経験記述

水路工、締固め

(1) 留意した技術的課題
 ○○市発注の排水路建設工事において、内排水路となる2.0m×2.0mのボックスカルバートを既設道路部に隣接して施工した。
 当該工事の埋戻しにおける転圧不足は、地盤沈下を発生させ、道路の機能上重大な影響を及ぼす恐れがあった。また、躯体と土留め鋼矢板の離隔が70cmと狭く、締固め不足時の再施工は、極めて困難であった。
 このように、埋戻材の締固めの品質確保が、品質管理上の重要な課題であった。

(2) 検討した理由と内容
 埋戻材の締固め品質を確保するため、次のような検討を行った。
①埋戻し部分はボックスカルバートと盛土とに囲まれ、排水不良になりやすい。また、埋戻しが最後になり、高まきになりがちで、場所が狭いため、締固めも不十分になりやすい。このため、埋戻し機械の選定と1層の敷ならし厚さについて検討を行った。
②構造物と盛土との接続部分には不同沈下による段差が生じやすい。そのため、埋戻材料の選定、締固め不足にならないうな作業ヤードの確保、大型締固め機械の選定などについて検討を行った。
③締固め度の確認は、短時間で判定できる計器を用いた測定方法について検討を行った。
 以上の検討の結果、次の処置を講じた。

(3) 実施した対応処置
 締固めの品質確保のため、次の処置を現場で講じた結果、締固め度95%と良質の出来形が確保でき、工事は無事完了した。
①試験施工を実施して、ランマー(80kg)を使用し締固め度90%以上を確保するための、1層の敷ならし厚さを10cmに設定した。
②締固め度の確認については、従来汎用的な砂置換法やカッター法では試験結果の判定に時間がかかるため、短時間で判定できるRI計器を用いて測定し、締固め不足箇所をその都度再施工した。


工程管理の解答例/土木施工管理技士の経験記述

道路改良、土日作業

(1) 留意した技術的課題
 本工事は、C県D町にある県道999号線の山間部における道路改良工事で、工事延長 L=約440mにわたり施工するものであった。
 工期初旬の梅雨期や中旬には台風の上陸の懸念があり、断続的な天候不良による作業効率の悪化から工期遅延の恐れがあった。さらに、地域住民との協定により土曜、日曜日の作業はできない制約があった。
 このため、作業効率の向上による工期内の工事完成が、工程管理上の技術的な課題となった。

(2) 検討した理由と内容
 作業効率向上のため、以下の3点について内容を検討した。
①土工事において、雨や台風による天候不順における作業効率低下防止のためには、排水処理を確実に行うことが重要である。
そこで、作業区域全域における造成形状と、排水処理について検討した。
②1日の作業量増大することが作業効率向上に繋がるため、作業員の増員・建設機械の増台による作業班編成が不可欠と考えた。そこで、作業日報から工種毎の1日当たりの作業量における歩掛りを導き出し、作業班編成を検討した。
③確実に工期内に工事を完成させるには、日常的な工事の進捗管理と計画工程を確認する必要がある。そこで、工程会議の開催、日常の工程確認の方法について検討した。

(3) 実施した対応処置
①排水処理については、施工区域全域を片勾配で施工し、勾配下側に素掘り側溝を設けた。下流には釜場を設け2インチ水中ポンプで排水した。
②作業班編成については、歩掛り検討を行い、作業員の増員(4名)と建設機械の増台(2台)を行い、2班体制で施工した。
③工程確認については、毎週木曜日に週間工程会議、毎月末は月間工程会議を開催し、各班の作業工程の決定、進捗状況の確認、労務、資機材等のフォローアップを実施した。
 以上の処置を講じたことで、無事、契約工期内に工事を完了することができた。


安全管理の解答例/土木施工管理技士の経験記述

基礎工、土砂崩壊

(1) 留意した技術的課題
 本工事は、太陽光発電所における特高受電設備、主変圧器、高圧送電設備の基礎工事であった。基礎は6,600㎜×23,000㎜×H:600㎜ の大きさで、特高受電設備基礎の直下には、特高受電用電力ケーブル引込用の地下ピット(深さ:2,150㎜ )を設置するため、掘削深さ2.5mの掘削作業であった。
 作業箇所は発電所正門の近傍であったため、工事車両や工事施工者が頻繁に行き来し、工事関係者以外の者も容易に近づく恐れがあった。このため、基礎掘削時の土砂崩壊に対する事故防止対策が、本工事における技術的課題となった。

(2) 検討した理由と内容
 本基礎工事は、掘削深さ2.5mの掘削作業であり、「掘削面の高さが二メートル以上となる地山の掘削の作業」に該当するため、「労働安全衛生規則」に定められた下記の項目について、事前に土木工事代人と現地確認と打合せを実施した。また、月間定例会議で審議して具体的な検討を行うこととした。
① 掘削部の地質、き裂、含水、湧水及び凍結の有無及び状態
② 掘削部の埋設物等の有無及び状態の調査
③ 掘削方法と掘削面のこう配
④ 作業開始前の点検
⑤ 作業の指揮と監視方法
 月間定例会議とは、毎月1回(月初の木曜日)開催する、設計者・施工管理者・電気主任技術者・土木工事代人・電気工事代人が出席する定例会議であった。

(3) 実施した対応処置
① 構内には排水ポンプ等の排水設備がなく、降雨時は、掘削部が軟弱となるため、現場状態を確認のうえ作業の可否を決めることとした。
② 地中埋設物図面で、掘削部近傍に上水道配管があることが確認されたため、掘削部を試験堀りした。その結果、掘削で支障を与える配管等の埋設物はなかった。
③ 掘削は機械堀とし、掘削面のこう配は、「労働安全衛生規則」に準拠して、75度とした。(掘削面の高さ:2m以上5m未満 掘削面のこう配:75度)
④ 作業開始前に、作業箇所及びその周辺の含水、湧水等の状態変化を点検した。
⑤ 作業箇所周囲をカラーコーンで区画し、立入禁止の表示板を取付けた。
⑥ 地山の掘削作業主任者に作業を指揮・監視させ、また、誘導員を配置し工事機械、車両の誘導にあたらせることとした。
 これらの処置により、土砂崩壊に起因する事故、災害を生ずることなく、作業を完了することができた。



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