「経験記述の解答例」は、2020年版に更新済み です。
下記の「お申込みはこちら」ボタンより、お申込みください。
このページの、目 次 です。
経験記述問題の解答例/1級舗装施工管理 応用試験
施工経験記述の対策は、過去に自分が経験した工事を選び、施工管理項目ごとに、事前に十分な準備をして、解答文を作成しておく必要があります。
合格点の獲れる「施工経験記述の解答例文」を多数作成しました。
1級・2級 経験記述の支援ツール 3,000 円(税込)
応用試験の経験記述問題の解答例文
応用試験の経験記述問題の解答例文を、メールで送信しています。
1.出題傾向について(1級応用試験の経験記述)
近年の、舗装施工管理技術者資格試験、1級応用試験の経験記述の出題は、次の内容で出題され、工程管理、品質管理、安全管理から選んで解答します。
【 問1. 】
あなたが経験した舗装工事のうちから1つを選び、その工事について、
下記の(1)~(4)の問に答えなさい。
(1) 舗装工事名: 工事名を明確に記述しなさい。(例: 県道0線0舗装工事)
(2) 工事内容: 工事の発注者、工期、主な工種、施工量を記述しなさい。
(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場を明確に記述しなさい。
(4) その舗装工事の施工に当たって、
①留意した施工管理項目の課題を工程、出来形・品質および安全のうち
から選び(複数の選択可)□にVを記入し、その内容を200字以内、
②課題に対して現場で実施した対策を300字以内、
③得られた結果を100字以内で簡潔に記述しなさい。
2.解答例について(1級応用試験の経験記述)
工程管理 9件、品質管理 9件、安全管理 9件。
サンプル解答文/1級応用試験の経験記述
すべての解答例は、支援ツールをお申込み後、ご確認ください。
サンプル解答文/工程管理
(4)-① 留意した施工管理項目の課題
本工事は、交通量の多い県道〇〇線において、ひび割れ、わだち掘れ等が生じている舗装版を撤去し、上層路盤と表層を打換える、施工延長400mの補修工事であった。片側交互通行での施工であったが、G.Wの混雑を避けるために、発注者からは4月下旬までに付帯工事を除き、表層工までを完了するように要求されていた。
雨天時の工事中止等を考慮すると、工期が間に合わない可能性があり、施工効率の悪い舗装版撤去工、路盤撤去工における工程短縮が、本工事の課題となった。
(4)-② 現場で実施した対策
舗装版撤去工、路盤撤去工における工程短縮のため、次の対策を実施した。
① 舗装版撤去工・路盤撤去工の使用機械をバックホウから切削機に変更した。この変更により、切削された発生材をベルトコンベアーによりダンプトラックに直接積込むことができ、施工効率が向上した。過去の施工実績で施工延長が120m~150m/日となっており、本工事での実稼働日数は施工延長400mで4日であった。バックホウでの平均的な施工実績50m/日と比較して、4日以上の短縮が可能となったと考えられる。
② 縦断方向の5cmの段差のスリツケをアスファルト合材で行う手順であったが、予め反対車線に切削スリツケを施し、アスファルト合材によるスリツケの施工手順を省略した。
(4)-③ 得られた結果
以上の対策で、舗装版・路盤撤去工で4日、既設路盤整正・転圧と上層路盤工でも工程見直しにより2日、計6日間の工程短縮を図ることができた。付帯工事を含めてもG.W.前に施工を終了することができ、作業員もG.W.期間中に休暇を取得できた。
サンプル解答文/品質管理
(4)-① 留意した施工管理項目の課題
本工事は、凍上により破損した山間道路のアスファルト舗装版を、復旧する工事であった。施工量は、凍上抑制層600mmの置換(下層路盤300mm+上層路盤150mm)とアスファルト舗装(表層4cm+基層4cm)を新設する内容であった。
表層の施工時期は、厳寒期である1月下旬となり、外気温が5℃以下となること、アスファルトプラントからの運搬時間が80分という条件から、アスファルト混合物の温度管理が、本工事の品質管理上の最重要課題であった。
(4)-② 現場で実施した対策
アスファルト混合物の温度管理において、留意した点は以下の通りであった。
① 運搬時間が80分であったため、通常の荷姿ではアスファルト温度低下-20℃前後となるため荷台の養生シートを2枚重ねとし、その上に耐熱ビニルシートを掛けることにより、-15℃以内で管理することができた。
② タックコートには高濃度乳剤(アスファルト含有成分65%)を使用することとした。また、乳剤温度を60℃まで上げて散布する計画とした。
③ アスファルト敷均し時の温度は130℃以上を確保した。現場到着温度を150℃前後に設定するため、プラント出荷時の温度を通常時よりも高い165℃以上180℃未満に設定して出荷した。
(4)-③ 得られた結果
上記の対策により、基層・表層ともに敷均し温度140℃前後を確保でき、初期転圧時温度を120℃前後で施工することができた。施工面積を区画することで合材量を管理し、締め固め度96.5%以上の平均値を満足して工事は完了した。
経験記述問題の部品集/1級舗装施工管理 応用試験
舗装施工管理技士試験、経験記述の部品集は、
工程管理、品質管理、安全管理の出題項目について、
「課題と理由」と「対策と処置」ごとに部品集を多数準備しています。
経験記述の解答文の骨格が簡単に出来上がります。
部品集は、多数の方々から好評をいただいている、大人気の対策ツールです。
経験記述の部品集を、どうぞ、ご活用ください。
部品集のサンプル/品質管理
【留意した施工管理項目の課題】
○軟弱地盤上の傾斜地の盛土では、盛土材・搬入条件・雨水処理の問題点を解決し、盛土の品質を確保する施工方法が、技術的に重要な課題であった
〇表層工が最も気温が低い時期であったため、加熱アスファルトコンクリートの搬入から転圧までの作業中、合材温度の低下を防止し、温度管理を適切に行うことが品質確保上の技術的課題となった
〇最高気温も10℃を下回る日が多い冬季の工事では、アスファルト合材温度のバラツキによる締固め度不足が懸念され、合材温度と転圧方法管理が品質管理上の課題であった
【検討した理由と内容】
○設計CBRを確保できない盛土材のため、路床の支持力を改善する盛土材の選定
〇路床の計画高さ、残土処分地や良質土の有無
〇地山と盛土の接合部の完成後に生じる段違い、舗装亀裂発生防止のため、盛土接合部の段切り処理と、雨水を盛土内に浸透させない排水処理
〇搬入路として使用される路床の支持力低下を防止する方法
〇現場での荷下ろし時点の温度は、プラントから現場荷下ろしまでの時間が影響するため、運搬経路を見直し所要時間の短縮の可能性
〇運搬中に保温性能を向上させるため、アスファルト合材運搬時に使用する保温シートの枚数増加の可能性
〇運搬車両の待機時間を極力短くするため、現場での進捗状況に応じて、プラントから出発するタイミングの指示の可能性
〇混合物運搬中の品質を確保するための、プラントからの搬入経路、搬入時間帯
【現場で実施した対策】
○当初予定の盛土材の粘性土では、設計CBR12を確保できないため、砕石混じりの粘性土で盛土を行った
〇地山と接続部の表土の除去後、段切り高さ50cmで施工し、勾配1:4のすり付けを設け、盛土と地山の接合を良好にした
〇搬入路をレキ質土で形成し、路体のこね返しによる支持力低下を防止した
〇盛土施工内に雨水を進入防止のため、釜場を作り水中ポンプを設置して排水した
〇最も所要時間が短い運搬経路を確認し、作成した運搬経路図を運転手全員に渡し、設定経路を厳守させた
〇運搬時の保温シートは全車両で帆布三枚重ねとし、温度低下を抑制した
〇舗設時には、車両の積荷が6割程度荷下ろしされた時点で、プラント待機の運転手に出発を指示し、現場待機時間がなくした
すべての部品集は、支援ツールをお申込み後、ご確認ください。
1級・2級 経験記述の支援ツール 3,000 円(税込)
応用試験の経験記述問題の解答例文
応用試験の経験記述問題の解答例文を、メールで送信しています。
工事内容の記述例/1級舗装施工管理 応用試験
工事内容の記述例を、掲載しています。
工事内容の記述例/応用試験の経験記述問題
(1) 舗装工事名
○ 舗装工事の工事名であること。(路床、路盤、表層、基層、補修工事など)
○ 現場が特定できること。 (工事地区・工事区間などを入れるとよい)
○ 完了した工事名であること。
○ 工事概要と整合した、工事名であること。
国道○○号線○○地区道路舗装工事 県道○○号線○○地区舗装改修工事
市道○○号線○○地区舗装修繕工事 国道○○号線○○地区改良舗装工事
県道○○号線○○地区舗装補修工事 市道○○号線○○地区舗装新設工事
(2)-1 発注者
○○県○○土木事務所、 ○○県○○市、 JR西日本、
建設省○○工事事務所、 建設省○○地方建設局、 首都高速道路公団
○○水道局、 ○○下水道局
○○開発株式会社、 ○○電力株式会社、 ○○鉄道株式会社
(2)-2 工 期
平成○○年○○月~平成○○年○○月 (約○○日間)
(2)-3 主な工種
○ その工事の主体的な工種を2~3記入する。
○ 問題提起した課題の工種を入れること。
新設舗装工、 修繕舗装工、 舗装維持工
路盤工、 路体・路床工、 切削オーバレイ工
○ 主な工種の中で舗装工事を行った場合、主な工種も記入する。
河川砂防工事、 海岸工事、 ダム工事、 地すべり防止工事
電線共同溝工事、 道路改良工事、 橋梁工事、 下水道工事
公園工事、 トンネル工事、 港湾工事、 空港工事
土地造成工事、 農業上水工事、 森林土木工事
(2)-4 施工量
○ 「主な工種」に記入した工種の施工量を記入する。
○ 施工量は、工種名、数量、単位を記入する。
○ 工期の日数に、見合った施工量となっているかに、注意すること。
日当たり施工量の参考 (積算基準より)
路盤工(車道) … 約1,100m2/日
路盤工(歩道) … 約 200m2/日
敷均し・締固め(1.6m≦施工幅≦2.4m) … 約1,000m2/日
敷均し・締固め(2.4m<施工幅≦4.5m) … 約1,900m2/日
敷均し・締固め(4.5m<施工幅) … 約2,600m2/日
敷均し・締固め(歩道 1.6m≦施工幅) … 約1,000m2/日
アスファルト混含物舗装面積 10,000m2
アスファルト混台物使用量 10,000t
路床構築土量 10,000m3
路盤構築安定処理量 10,000m3
路盤築造面債 10,000m2
(3) あなたの立場
○ 現場での指導監督的な立場を記入すること。
○ 係長、課長など、会社での役職を記入するのではない。
現場主任、 現場代理人、 現場監督員
主任技術者、 工事主任